南極地域と北極地域は、科学の面だけでなく、経済活動や観光などでも世界の関心が高まっています。南極・北極での最近の新しい動きをわかりやすく伝えるために、『極地』を2016年9月号(通巻103号)から一般向けの「南極と北極の総合誌『極地』」にリニューアルしました。また、2017年3月号(通巻104号)からは、毎号「特集」ページを企画しています。極地の自然と環境、その中で展開される研究・教育活動を中心に、経済活動、環境保護活動、国際関係、生活、観光、冒険・探検、歴史、極地に関連した書籍や人物の紹介など幅広い情報を掲載しています。オールカラー印刷で、図や写真が豊富で、視覚的にも楽しめる雑誌です。
お求めは「国立極地研究所 南極・北極科学館ミュージュアムショップ」や振興会のオンラインショップで。
研究・教育助成金申請を当財団の「助成金交付規程」に従って受け付けます。助成は、海外での国際会議や学会参加、現地調査活動、国際会議の国内開催、研究成果の普及・アウトリーチ活動、青少年教育など、極地の研究・教育の発展に資する活動を対象とします。申請課題の採否は「独創性」、「計画性」、「発展性」、「必要性」の観点から、財団に置かれた選考委員会の議を経て、理事会で決定します。助成金を交付された活動については報告書を提出していただき、会誌『極地』あるいはWebマガジンなどに掲載させていただくことがあります。
詳細はこちら「研究・教育助成 公募要領」
このプログラムは、国陸極地研究所主催で極地の科学や観測に興味を持つ現職教員を南極昭和基地に派遣し、衛星回線を利用して、現地から派遣教員が企画する「南極授業」を行うものです。公益財団法人日本極地研究振興会では、国立極地研究所、文部科学省(南極地域観測統合推進本部事務局)と連携してこのプログラムに協力しています。2009年に出発した第51次南極地域観測隊から始まり、既に20名以上の小中高校の教員の方々が昭和基地から南極授業を実施しています。
活動報告はこちらから(準備中)
未知への挑戦を続ける南極観測隊員や極地研究者、冒険家のチャレンジ精神を青少年教育や社会の発展に役立てるために、各種団体・グループや地方自治体、企業、小・中・高等学校、生涯教育などの研修や集まりでお話をさせていただく講師派遣制度を設けています。
講演のテーマとしては、南極・北極の自然(オーロラ、気象、雪氷、生物、地理、海洋など)、環境問題、気候変動、南極観測隊の行動・生活、独創的な研究の進め方、行動力、チャレンジ精神、リーダーシップ、国際交流、南極探検・観測の歴史など、幅広いご要望に対応できます。また講師には南極観測隊経験者、それぞれの専門分野の研究者、観測隊に同行した報道関係者など、ご希望の分野の講師を派遣することができます。原則として、講師料・交通費はご負担をお願いしております。
南極・北極でのさまざまな活動を広く社会に普及啓発するための事業の一環として、書籍・教材・地図・DVD・南極カンレダーなどを制作・販売しています。
教材は南極・北極の研究・教育活動で得られた成果をもとに、環境問題や南極・北極の生物・地形・オーロラなど主に小・中学生向けにワークシートなどで学べるものです。
南極カンレダーは、南極探検・観測の長い歴史の中の特筆すべき出来事がその起こった月日に記載されており、また各月の写真についての解説も最後のページにあり、カレンダーを見ながら南極の自然や南極観測について視覚を通して学ぶことができます。
これらの物品は「国立極地研究所 南極・北極科学館ミュージュアムショップ」や振興会のオンラインショップで販売しています。
SDGsの担い手を育成するために、文部科学省は2019年度からユネスコ活動費補助金事業として、「SDGs 達成の担い手育成(ESD)推進事業」を始めました。当財団はこのSDGs/ESD 推進事業に申請し「南極・北極から地球の未来を考えるSDG/ESD事業」が 2019年度から3年連続で採択されました。
そこで当財団が事業主体となり、極域研究の中核機関である国立極地研究所、極域研究で実績のある大学・研究機関、南極・北極授業を実施した小・中・高校、ESD活動で実績がある大学および小・中・高校、南極地域観測隊員派遣企業、SDGs支援企業、ESD活動支援センター、教育委員会、ユネスコスクールからなるコンソーシアムを構築し、事業を推進しています(図2)。事業を担う南極・北極SDGs推進ワーキンググループは、極地研究者、教員南極派遣プログラムに参加した小・中・高校の教員、ESD実践校の教員、ユネスコスクールの教員で構成されています。
開発しましたSDGs/ESD教材をユネスコスクールや全国の小中学校に提供するとともに、これらの教材を用いた授業(対面、オンライン)を支援するために、南極・北極経験者を外部講師として派遣する取り組みも進めています。
デジタル教材はこちらから(準備中)
東京都立川市にある「南極・北極科学館」は、南極・北極地域で行っている研究の最新成果を広く知ってもらうために国立極地研究所によって設置・運営されています。
当財団では「南極・北極科学館」の中にある、「ミュージアムショップ」の運営を行っております。店員には南極観測隊経験者がいます。
2025年度からは「南極・北極科学館」の展示物を解説するツアー(毎週 木・土開催)の解説も派遣しています。
ミュージュアムショップは木曜日・土曜日に開店しています。